浅草で着物レンタルする前に知っておこう!〜着物の種類や取扱方法〜

着物の種類や取り扱い方法を知って着物をもっと楽しみたい!

日本ではお子様が生まれるとお宮参り、成長と共に七五三、20歳の成人式と、殆どの人が着物を着られた経験があると思います。特に大人の女性の着物姿は美しく、着物の柄や帯の位置、襟足の女らしさなど、誰もがその凛とした美しさにドキッとして、つい振り返ってしまうものですね。

そんな着物だから、特別な日だけでなく着物をもっと気軽に楽しみたいと思っている人も多いですよね。そこで、着物の種類やTPO、基本的な取り扱い方などについて説明していきます。

 

着物の種類と基本ルール

着物に興味があるけれど「着物は多くの種類があり、いったいどんな着物を選べばいいかわからない?」という人も多いのではないでしょうか。でも、お洋服の場合でしたらどうでしょう。改まった席やパーティーには普段着ではなく、目的に合った服装で行きますよね。着物も同じく、TPOやミス・ミセスによって着用する着物が変わってきます。

「振袖(ふりそで)」は未婚女性の第一礼装

華やかで美しい振袖はミスの第一礼装です。結婚式へのおよばれやパーティー、新年会など、改まった席にお嬢様の着物として最適です。振袖は袖が長いほど格が高いとされます。

振袖は、帯の飾り結びが大きなポイントになりますので、締める袋帯は重厚な錦織や若い人には軽やかな唐織などの織の帯がお勧めです。振袖は、帯を結んだ時に柄がよく見えるように全体に柄のある全通柄や、六通柄の袋帯を選ぶといいですね。

「黒留袖(くろとめそで)」は既婚女性の第一礼装

既婚女性が着る慶事用の第一礼装です。非常に格が高い黒留袖には、日向(ひなた)5つの紋(家紋や桐の紋)の染め抜き紋が必ず入ります。

裾(すそ)だけに、縁起物の金糸や銀糸を使用した絵羽模様を施してあるのが特徴で、良いことがいつまでも長続きしますようにという気持ちが込められています。現代では、主に結婚式にご両親の母親が着る着物として良く知られていますね。

「訪問着(ほうもんぎ)」は ミス・ミセスの準フォーマル

訪問着は社交の場にふさわしいミス・ミセスの準フォーマルの着物です。一般的には結婚式のおよばれやパーティーなど、お祝いの席やあらたまった席に着用します。訪問着の特徴は、模様が絵羽模様といって肩、袖、裾(すそ)または全体に、連続模様が流れるように描かれているのが特徴です。

代表的な模様付けには、三大友禅と呼ばれる京友禅、加賀友禅、東京友禅が有名です。有名な作家による手書き友禅は、希少価値が高く高価な着物になります。訪問着に合わせる帯としては、西陣織や唐織の袋帯がとても人気です。

「付け下げ(つけさげ)」は訪問着の略式

特徴として、附下の着物を着た時に全ての模様が上を向くようにデザインされ、訪問着の絵羽模様のように模様が身頃や袖、裾にかけてつながらない、独立した文様付になっています。

粋な柄や花々の美しい文様などが施されている附下は、訪問着よりも格が下ですが、「かしこまった席ではないけど、失礼のない装いにしたい」という席に最適です。お宮参りや七五三・入学式の付添など、さまざまなシチュエーションに着用でき、一枚持っていると重宝するお勧めの着物です。

「色無地(いろむじ)」は色喪服としても着用できる

色無地の着物は、一般的に茶人の着物として無くてはならない着物ですが、背に染め抜きの一つ紋や刺繍の洒落紋を入れると、訪問着や附下と同じ品格の着物になります。

もともと流水や雲、波、有職文様(ゆうそくもんよう)の地紋がある色無地に、3つ紋または5つ紋が入ると、訪問着より格が上の色留袖と同じ準フォーマル着物として着用できます。

また、抑えた色の紫や濃いグレー、藍色などの色無地であれば、慶弔用の帯や帯揚げ、帯締めと合わせ、通夜やお葬式にも色喪服として利用できます。ただ、喪主の場合は黒喪服を着用されるのが一般的です。

「小紋(こもん)」は街着としてお洒落に着こなす

小紋は縮緬や綸子の地に連続した型染めの模様が特徴です。基本は染の小紋には織の名古屋帯を合わせるのがルールですが、着物によっては染の塩瀬帯や金、銀糸が入らない洒落袋帯を合わせることも少なくありません。

型染めの小紋といえば、伊勢型紙(いせかたがみ)を使用した加賀小紋や江戸小紋が有名ですが、江戸時代から職人の手によって受け継がれてきた江戸小紋は、伝統工芸品に指定されています。お友達との待ち合わせやショッピングなどにお勧めの着物です。扱いやすいので、小紋は着物初心者が最初に誂える着物としてお勧めです。

手織りの証紙付「紬(つむぎ)」は希少価値の高い着物

手織りの紬は、茨城の結城紬(ゆうきつむぎ)や新潟の塩沢紬(しおざわつむぎ)、奄美大島(あまみおおしま)の大島紬などが有名です。本場大島紬は、現代では手織り職人がめっきり減ってしまい、希少価値が高く手に入れるのが難しくなっています。

いやいや、「いまでも、安く売っているよ?」といわれるかもしれませんね。お手頃価格で市場に出回っている大島紬は、本場大島以外で織られたか、機械織りの可能性がありますが、まとめて大島紬と呼びます。

いづれにしても紬の着物は、歩くたびにシュッ、シュッと鳴るあの「絹鳴り」が、とても気持ちよくクセになります。織の紬着物には染の名古屋帯がよく会います。

「浴衣(ゆかた)」は色柄も個性的!夏のイベントに最適!

夏になるとお店に並ぶ浴衣は、作法が余りなく着ていて涼しく、自分で簡単に着られるので若い人や外国の方にも人気です。花火大会や七夕祭りなど、夏のイベントには欠かせないのが浴衣ですね。着たことないという人も、今年の夏はカップルで浴衣に下駄をはいて、夏の思い出づくりに出かけてみませんか。

着物を着るための準備は前日までに!

着物は和ダンスなどにたたんで収納しますので、いざ着物を着たいと思った時に、たたみジワが付いていたり、長襦袢の掛け襟が汚れていたりと、とても慌てることがあります。

着物を着ることが決まったら、3~4日ぐらい前に着物を広げて確認しましょう。横ジワは着物の重みで掛けておくだけで治りますが、縦ジワは着物に布をしっかり当て、低温のアイロンで伸ばしておきます。くれぐれも霧吹きはしませんように!水シミの原因になることがあります。

着物を脱いだ後のお手入れ方法とは?

着物を脱いだら直ぐにハンガーに掛け陰干しにします。湿気を飛ばしておくことが大切です。冬でも帯を締めた背中やお腹周り、脇には湿気が溜まりやすいです。着物を掛けたら、丸めた乾いたタオルで、着物表面のホコリを軽くはらいおとします。

シミが見つかった場合は、自分で擦らずにそのままにして、なるべく早いうちに、着物専門のクリーニングに出すようにしましょう。分らない時は近隣のクリーニング店に尋ねると良いでしょう。

まとめ

着物のいいところは、洋服と違い流行にあまり左右されないので、絹の着物を自分用に誂えておけば、2030年以上は長持ちするという点です。TPOやルールさえきちっと守れば、帯や帯揚げ、帯締めのパターンを変えるだけで、マジックを掛けたように、着物の印象まで変わってきます。着物選びの本当の楽しさはそこにあります。